「私だけじゃなかった」読者さんのコメントが教えてくれた、決断疲れの正体
読者さんとの対話から見えてきた、脳がラクになる小さな仕組みづくり
先日、「やる気がないのではなかった。決める回数が多すぎただけだった」という記事をnoteで書きました。
私自身、毎日、
「今日は何を書こう」
「メールを返そうか」
「Instagramも更新したい」
そんな小さな決断を繰り返しているうちに、気づけば何も始められない。
そんな日が何度もありました。
だから私は、今日はこれだけできたら合格、そう決めるようになりました。
すると少しずつ、心が軽くなったのです。
ところが、記事を公開して驚きました。
コメント欄には、
「私も同じです。」
「毎日決めることが多すぎて疲れています。」
「曜日ごとにテーマを決める方法を試してみます。」
そんな声がたくさん届きました。
私は思いました。
私だけじゃなかった。
私たちは、自分だけができていないと思いやすい
人は動けなくなると、私の努力が足りない。そう考えがちです。
私も38年間の会社員生活で、もっと頑張らなきゃと自分を追い込んできました。
でも、皆さんから届いたコメントを読んで、実は多くの人が同じところでつまずいていたことを知りました。
動けない人が多いのではありません。
決めることが多すぎる人が多かった。
実は「決める」という行為は、脳にとって重労働
調べてみると、これは気持ちの問題だけではありませんでした。
脳科学では、
「考える」
「選ぶ」
「優先順位をつける」
という働きは、
前頭前野という場所が担当しています。
つまり、
今日は何を着よう。
何から始めよう。
誰に返信しよう。
そんな一つひとつが、
実は脳にとっては仕事なのです。
しかも、一日に何百回、何千回と繰り返しています。
だから夕方になると、
「もう何も決めたくない。」
そんな状態になるのは、意志が弱いからではなく、脳が働き続けた結果なのです。
頭の中にも「机の広さ」がある
私はワーキングメモリという言葉を知ったとき、とても分かりやすい例えだと思いました。
頭の中には、机のようなスペースがあります。
その机の上に、
仕事。
家事。
家族。
SNS。
買い物。
将来の不安。
全部並べてしまう。
すると、新しいことを考える場所がなくなります。
だから、何からやろうと考えているだけで疲れてしまう。
これは能力の問題ではなく、脳の容量の問題だったのです。
このことを知ったとき、私は少し安心しました。
だから仕組みが必要だった
以前の私は、もっと頑張れば何とかなると思っていました。
でも今は違います。
頑張るより、迷わない仕組みを作る。
曜日を決める。
テンプレートを作る。
今日はこれだけと決める。
やらないことを決める。
全部、脳を甘やかすためではありません。
本当に大切なことに、脳のエネルギーを使うためなのです。
コメントがもう一つの記事を書いてくれた
今回いただいたコメントの中に、こんな言葉がありました。
「今日はこれができたら合格、という考え方に救われました。」
私はその一文を読んで、逆に私のほうが救われました。
発信というのは、書くことではなく、対話なんですよね。
私は体験を書いただけ。
でも読者さんが、その体験に意味を与えてくださいました。
だからこの記事も、実は皆さんとの対話の中から生まれています。
強みも、疲れも、自分では気づきにくい
私は才能や強みの傾向を知る診断ツール「ストレングス・ファインダー」の読み解きセッションをさせてもらっているのですが、その時よく、
「強みは、透明マントみたいなものですよ」とお話ししています。
毎日身につけているから、自分では見えない。
でも周りの人には見えている。
今回も同じでした。
私は、決断を減らす工夫を書いただけでした。
でも読者さんは、そこに救われたと言ってくださいました。
自分では当たり前だと思っている経験が、誰かの役に立つことがある。
だから私は、これからも、自分の小さな気づきを、言葉にしていこうと思います。
もしかしたら、その中に、誰かの心を少し軽くするヒントがあるかもしれないからです。
最後に
もし今、あなたが動けないと感じているなら、自分を責める前に、一つだけ問いかけてみてください。
「今日、決めなくてもいいことは何だろう」
その問いだけでも、脳には少し余白が生まれます。
そして、あなたが最近、決めなくてよかったことや、仕組みにしたことでラクになったことがあれば、ぜひコメントで教えてください。
今回の記事も、皆さんとの対話から生まれました。
きっと次の記事も、皆さんと一緒に育てていくことができると思います。


