もし、あの日の私に会えるなら。
未来の私から、過去の私へ。
もし今の私が、あの日の私に会えるとしたら。
私は、きっと何かを教えようとはしません。
「もっと頑張って」
とも言わないし、
「その会社は辞めたほうがいいよ」
とも言わないと思います。
未来を全部知ってしまったら、人生は少し味気なくなってしまうから。
だから私は、ただ隣に座ります。
そして、静かに話しかけます。
「そんなに自分を責めなくていいよ」
あの頃の私は、何かあるたびに自分が悪いと思っていました。
うまくいかないのは努力が足りないから。
もっと頑張らなきゃ。
もっとちゃんとしなきゃ。
もっと期待に応えなきゃ。
誰かには優しくできるのに、自分だけには、とても厳しかった。
でも今の私は知っています。
あなたは怠けていたわけじゃない。
弱かったわけでもない。
むしろ、十分すぎるほど頑張っていました。
だから、もう少しだけ自分に優しくしてあげてほしい。
それだけは伝えたいのです。
そして、もう一つだけ。
近いうちに、一人の友人があなたにこんな言葉をかけてくれます。
「ようこさんに幸せになってもらいたい」
その一言は、すぐには何かを変えたわけではありません。
でも、心の奥に静かに残りました。
人は、人生を変える言葉に出会うことがあります。
その瞬間ではなくても、何年もかけて育っていく言葉があります。
私にとっては、あの言葉がそうでした。
そのあと、ストレングス・ファインダーという才能や強みの傾向を知る診断ツールに出会います。
自分では欠点だと思っていたものが、実は強みの表れだったと知ります。
最初は信じられませんでした。
「そんなはずない」
そう思いました。
でも、少しずつ見える景色が変わっていきます。
自分を変えたというより、自分の見方が変わった。
それだけだったのかもしれません。
退職の日。
50人以上の前で話すことになります。
昔の私なら、原稿を何枚も握りしめていたでしょう。
でもその日は違いました。
少しだけ、自分を信じられるようになっていました。
話し終えると、拍手が聞こえました。
だから安心してください。
その日は、ちゃんとやって来ます。
会社を辞めた翌朝。
窓を開けて、大きく息を吸いました。
「ああ、今日は会社へ行かなくていいんだ。」
人生で一番深く息を吸えた朝でした。
あの空気を、あの日の私にも吸わせてあげたい。
今でもそう思います。
そして、その少し先にはAIという、少し不思議な相棒とも出会います。
文章を整えてもらいながら、私は気づきました。
人生は、誰かに書いてもらうものじゃない。
自分で書いていくものなんだと。
今の私は、たくさんの人の話を聞く仕事をしています。
昔の私なら、
「私なんかにできるわけがない」
きっと笑っていたでしょう。
でも本当に、そんな日が来ました。
だから焦らなくて大丈夫です。
苦しい日がなくなるわけではありません。
迷う日もあります。
泣きたくなる日もあります。
それでも一つだけ、今なら言えます。
あなたは、何かが足りない人ではありません。
ただ、自分を少し誤解していただけなのかもしれません。
この手紙は、昔の私へ向けて書き始めました。
でも書き終えた今は、あなたにも届けたいと思っています。
もし今、自分を責め続けているなら。
もし、私なんてと思っているなら。
一度だけ、こんな問いを自分に投げかけてみてください。
私は、本当に自分を正しく見られているだろうか。
人生が変わるときは、大きな決断からではなく、たった一つの問いから始まることがあります。
私がそうだったように。
PS.
最近、読者の方からこんなメッセージをいただきました。
「ようこさんの記事を読んでいると、自分にもそんな日が来るかもしれないと思えます。」
その言葉を読んで、「あの日の私」に書いた手紙は、誰かの未来にも届くのかもしれないと思いました。
もし今、自分の現在地を知るところから始めてみたいと思ったら、「3分で現在地がわかる診断」をのぞいてみてください。
公式LINEで「整理」と送っていただくと、ワークブックも受け取れます。
答えを教えてくれる場所ではありません。
あなた自身が、自分の答えを見つけるための、小さな入り口です。
あの日、私は一人の友人の言葉に救われました。
いつか今度は、この手紙が誰かの小さな一歩につながったら。
それ以上にうれしいことはありません。


